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第10回人工生命研究会

更新日:

2025年9月29日

2025年12月2日(火)慶應義塾大学・日吉キャンパス(会場:協生館2F C会場 多目的教室1)にて人工生命研究会第10回ワークショップを開催いたします。一般発表(発表と質疑で15分)として、自律性、創造性、オープンエンド性、進化、言語、意識など、「生命的なふるまい」を特徴づける現象に関連した幅広いテーマで研究発表を募集いたします。

ワークショップは「人工知能学会 合同研究会2025(SIGAIs 2025)」の参加研究会として、現地開催に加えて、Zoomによるオンライン発表・聴講を交えてハイブリッドで開催します。参加費は無料、聴講のみの参加も可能です。

また、研究会招待講演として、土畑重人 先生(東京大学大学院総合文化研究科)より「集団行動を文化進化システムとして分析する」という演題でのご講演を予定しています。

多くの方々の参加登録、論文投稿をお待ちしております。

重要日程

発表申し込み:2025年10月17日(金)まで
発表原稿提出:2025年11月2日(日)まで
ワークショップ開催:2025年12月2日(火)

募集分野

  • 自律性や進化に関する新しいモデル
  • 意識や知能の計算論的理解
  • 創発的なふるまいの解析と応用
  • オープンエンドな進化や創造性に関する理論的・実験的研究
  • 人工生命的アプローチによる社会・技術システムの理解
  • AIエージェントの自律的・創発的ふるまいとその応用
  • その他、「生命的なふるまい」を特徴づける現象に関連した幅広いテーマ

発表・聴講申し込み

申し込みは以下の人工知能学会合同研究会共通の参加申し込みページからお願いいたします:

→ 発表申し込みはこちら
→ 聴講申し込みはこちら

最終原稿は人工知能学会研究会のスタイルを利用してください。

研究会招待講演

  • 講師:土畑重人 先生(東京大学大学院総合文化研究科)
  • 演題:集団行動を文化進化システムとして分析する
  • 概要:進化システムは、生物・非生物を問わず、世代間継承性のある形質に個体間変異が存在する集団に付随する特性である。本講演では、動物の集団行動の時系列データを、最も単純な文化進化システムとして解析した結果を紹介する。この進化システムにおいて、形質は個体が保持する任意の行動特性(現状では二値化)、世代は時系列の任意のステップである。特定の行動特性(たとえば動か静か)は、個体の中で持続されたり、相互作用の後で個体間で転移する(ように見える)場合があり、これが、個々の行動特性の「適応度」を構成する。要するに、個体の行動特性という「文化自己複製子(ミーム)」が、短い時間幅で個体内に維持されたり個体間で転移したりするというのが、この進化システムである。形質と適応度が定義できることで、集団行動データに集団遺伝学・進化生物学の解析手法を適用することができる。その中のひとつプライス方程式を用いることで、個体の行動動態に対する社会的影響(共分散項)、非社会的影響(期待値項)を分割して評価することができた。講演ではさらに、本手法が二値セルオートマトンの動態にもそのまま適用可能であることを示す。本手法の適用対象について、会員諸賢のご意見を賜れれば幸いである。

ご講演の時刻については決定次第、記載いたします。

プログラム

09:20-12:20 午前の部(TBA)

12:20-14:10 ポスターセッション・インダストリアルランチセッション(全研究会共通)

14:10-17:10 午後の部(TBA)

18:30- 参加者交流会(全研究会共通)


人工生命研究会 第10回ワークショップ 運営委員会

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